Interview

米系法律事務所からCVCへ。異なるフィールドへの挑戦に込めた想いとは

米系法律事務所からCVCへ。異なるフィールドへの挑戦に込めた想いとは
Profile
細川 兼嗣

2022年入社

ファンド管理部 ジェネラルカウンセル

細川 兼嗣 Kenji Hosokawa

前職では、14年間にわたり、外国法関連の法律事務のスペシャリストとして、クロースボーダーのキャピタルマーケットや不動産リート案件に携わり活躍してきた細川さん。

グローバルな視点を持つ弁護士として、その専門性を活かしながら、スタートアップ支援という新たなフィールドに挑む彼に、転職のきっかけやMUIPでの業務の魅力について伺いました。

Q1. MUIPに入社する前までは、日本や米国等の企業の代理として色々な実績をご経験されてきた細川さんですが、VC業界はMUIPが初めてと伺っています。何故VC業界への転職をされたのか、きっかけを教えてください。

僕は20年程、弁護士として法律事務所に勤務し、特に前職では、主に不動産リート案件を含むキャピタルマーケット業務に従事していました。

きっかけはMUIPへの転職を決意する2年前位から、自身の業務が特化しすぎて、「一生この仕事をやり続けることでよいのか」という疑問を持ったことです。その頃から、自分の周りで投資銀行、コンサル等で成功した友人が数名スタートアップ・VC業界に転職し、優秀な人材が日本のスタートアップ・VC業界に流れていることを目の当たりにしました。

日本でも優秀なスタートアップが次々と生まれていることを実感していたこともあり、そのような環境に身を置くことで新たな挑戦ができるのではと思いました。

Q2. 他のVCではなくMUIPへの転職が決め手となった理由はありますか?

先ず、自身が三菱UFJモルガン・スタンレー証券及びモルガン・スタンレーMUFG証券の設立に携わった等、MUFGとモルガン・スタンレーのアライアンスにかなり入り込んでいたこともあり、MUFGとの関係が深かったという経緯が理由の一つであります。

日本のVCが主に国内出資を行っているところが多い中でMUIPは海外出資案件が当時9割程を占めていたことや、クロスボーダーで業務を行える点が自身に向いていると思ったことが、MUIPを選んだ決め手となりました。

Q3. これまでの業務と比較して、MUIPでの業務の面白さと、難しさを教えてください。特にMUIPはグローバルに出資を行っており、世界を対象としたグローバルファンドを3つ、東南アジアに特化したファンドを1つ、そしてMUFGのインドに特化したファンドの運用サポートをしていますが、各国の法規制によって様々なハードルがあるかと思います、そのあたりをお聞かせください。

MUIPはMUFGのCVCとして、金融を軸にスタートアップへの出資を行っているものの、MUFGとのシナジーを見出し得る多様な地域・分野に出資しているため、同じような案件というのがありません。毎回、新しい発見や難題があります。(笑)例えばインドの契約言語は英語ですが、偶に、同じ英語のフレーズなのに、インド人の解釈と例えばアメリカ人の解釈が違う場合があります。個人的には、そのような法解釈のズレやコミュニケーションギャップが非常に難しくも楽しいと思えます。

また、前職は法律事務所でしたので、当然同僚は弁護士だったのですが、MUIPでの同僚は弁護士ではなく、弁護士ではない同僚と働くことの学びは非常に大きいです。ミドルバックオフィス含めて専門分野の方が集まっていますし、多様なバックグラウンドを持つチームメンバーと一緒に仕事をすることで、新しい視点が得られると思います。リーガルという言葉が付くと、弁護士が付くべきと思われがちなのですが、弁護士の視点から言えることもあれば、弁護士だから見えないこともあります。同じ資料を色々な人が読むことで見えてくることがある。それが、MUIPが掲げているValue「異能×チーム力」だと思います。

Q4. 細川さんは米国で幼少期から育ったので、米国カルチャーの方がずっと肌になじんでいるのかと思います。そんな細川さんから見て、MUIPのチームメンバーやカルチャーはどう感じますか?

社内外で英語・日本語両方を使う環境が自分に合っていると思っていますが、MUIPもそうだと思います。チームメンバーは海外経験が豊富で、国籍も様々で、米国で育った私としては非常に居心地が良いです。

言語や国籍以外の、キャリアや経験の文脈でもダイバースなカルチャーだと思います。MUIPは現在36名程の組織ですが、それぞれバックグランドが異なっていて、それが多様性溢れる組織を作っています。
そんな中、各メンバーの共通点としては、「カオスを楽しむ」ことではないかと思ったことがあります。 (笑)上場会社で全ての事がきれいに整理されていて、プロセス確立されている方がいいという人も多くいるかもしれませんが、そういう意味では、MUIPはスタートアップのように変革の真ん中でそれをリードする組織であり、そこからの成長の余力を持っている会社だと思います。このカルチャーに合う人なのかというのが重要だと思います。

Q5.弁護士としての業務だけではなく、ご自身の独自のネットワークから、業務に関連しそうな様々なお話を社内に紹介してくださいますよね。細川さんの好奇心の原点みたいなものはあるのでしょうか?

法律事務所でパートナーに昇格した際にエグゼクティブコーチングというものを受け、半年ほどかけて今後の自身のキャリアについて考えたことがあります。そのときに、自身が起業家精神があることや、人とのネットワーキングの重要性を再認識しました。

その後は、プロボノ活動(弁護士などの専門家による無料法律相談やNPO向けのサポート活動)やソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)という団体でNPO支援を続けており、資金だけでなくスキルセットも提供する「ベンチャーフィランソロピー」に取り組んでいます。

プロボノ活動を通じて多様な人脈が広がっていることに感謝していますし、今後もこういった活動を通じて社会貢献の一助となっていければと思っています。

Q6. 今後MUIPで働くことを通じて成し遂げたいこと(夢)はありますか?

CVCとして、支援先のエグジットを見届けたいと思っています。また、ファイナンシャルリターンだけでなく、MUFGとの協業による戦略的リターンにも貢献したいと考えています。MUFGや銀行業界にとって、スタートアップとの協業が重要な変革を生み出すと思いますし、そこに自身としても貢献していきたいです。

Q7. 最後に、MUIPで働きたい人へのメッセージをお願いします!

成長したい人や挑戦したい人にとって、MUIPは最高の場所です。社内外でのチャンスが多く、自分次第で成長できる環境だと思います。

自らチャンスを掴む姿勢が求められますが、頑張り次第でやりたいことを広げられる環境があるのも魅力だと思います。もちろん、僕のようなスペシャリストのサポートや指導も充実しています。そんなやる気にあふれた方の、MUIPへのご入社をお待ちしています!

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