
2022年入社
戦略投資部 上席主任
郷田 悠未 Yumi Goda
キャピタリストとしてのキャリアを築きながら、スタートアップとの協業を通じて金融の変革や新しい価値創造に挑戦し続けるMUIPの郷田悠未さん。世界で最も激しい市場といわれる米国市場を舞台に、地道なソーシング活動やインナーサークルへの入り込みを通じた郷田さんの挑戦について、お話を伺いました。
2022年入社
戦略投資部 上席主任
キャピタリストとしてのキャリアを築きながら、スタートアップとの協業を通じて金融の変革や新しい価値創造に挑戦し続けるMUIPの郷田悠未さん。世界で最も激しい市場といわれる米国市場を舞台に、地道なソーシング活動やインナーサークルへの入り込みを通じた郷田さんの挑戦について、お話を伺いました。
新卒で三井住友銀行に入社し、法人営業、その後新規事業企画を担当していました。新規事業の中でも、ITオープンイノベーション推進部という、オープンイノベーションを推進しファンド投資もしていた部署に所属していました。
日本・海外問わず色々なスタートアップをソーシングしながら新しい企画を考えるという部署です。その部署での経験を通し、自身でも事業会社での経験を積むため転職をし、スタートアップでビジネス開発に携わりました。MUIPは偶然のご縁で知ったのですが、社内のマネジメントの皆さんとも話をする中で、MUIPのスタートアップと共にオープンイノベーションを推進していくという活動に、自身のこれまでの経験がこの会社で活かせると感じたことが入社の決め手でした。
キャピタリストは、スタートアップをソーシングして、その後投資検討するとなったら、会社の事業計画など細かな情報をデューデリジェンス(被買収企業䛾経営状況、財務状況、リスク要因等の調査)して、投資委員会に持っていく、という流れなのですが、そこに持っていくまでのソーシング活動が想像以上に地道で泥臭い活動でしたね(笑)。
業務の型みたいなものがなくて、様々な起業家やVCの方々とネットワークを築く作業は、もちろん諸先輩方に教えていただくことも多いものの、教えてもらった通りにやるものでもなく、自分のスタイルを築き上げていかなければならないことが難しさです。レシピを参考にしながら、自分の味を探る料理人の道と似ているかもしれませんね。
担当地域のアメリカは、世界で最も競争が激しい市場で、良い案件にたどり着くのは非常に難しいです。特にシードやアーリーステージの段階で有力な投資家がネットワークを形成し、そのインナーサークルに入ることが重要なのですが、オフラインでのコミュニケーション機会も限られる中で、まだ十分に入り込めていないと感じています。
1年に数回の米国出張にて濃密に活動しながら乗り越えていますが、今年に入ってニューヨーク駐在の社員1名が入社したことで、色々と連携が可能になっています。
金融機関の関係者にはMUFGはよく知られていますが、フィンテックスタートアップにはまだ深く浸透していないと感じるのも事実です。しかしここ数年で投資件数が増え、ネットワーキングを重ねることで、MUIPのみならずMUFG、そして自分自身の知名度・信頼度が徐々に高まっていると実感しています。先ほどお伝えした米国のメンバーが、現地で色々な人と繋がった際に、私を含む既存の米国担当メンバーが既に知り合いということも多く、とても驚かれました。日々の地道な活動が成果にもつながっていると感じます。
MUIPはフィンテックに特化し、且つ日本のメガバンクとしては珍しく海外スタートアップにも積極的に投資をしているため、ユニークなポジションを築けていると考えています。金融機関のネットワークを活かし、覚えてもらいやすい点も強みです。
アメリカに限らずだと思いますが、ベンチャーキャピタルビジネスは様々なプレーヤと長期的な関係を構築することが重要です。単なるビジネス相手ではなく、友人のような関係を築くことを意識しています。
例えば、日本に旅行する人に旅行情報をシェアするなど、相手のためになることを積み重ねて信頼関係を作ることを意識しています。SNSや出張も活用し、こういったコミュニケーションを心掛けることで、地理的な距離を補っています。
日本やアメリカのVC業界はまだ男性が多いですが、最近は女性のGPやマネジングディレクターも増えてきています。イベント参加時に、まだまだ溶け込み切れていないと感じることもありますが、日本ブランドは好意的に受け止められることが多いです。アジア人・女性としても全体的には働きやすいと感じています。
表面的な情報収集や分析力だけでなく、起業家の発言の裏にある本質や深い意図を読み取る力を意識しています。これは先輩からのアドバイスなのですが、「ビジネス本より哲学書を読め」とよく言われます。日々の業務の生産性を上げることだけでなく、人間力や深みを増すことが重要だと考えるようになりました。人としての成長がこの仕事には求められると感じています。
長年の留学経験もあり、日常会話レベルの英語は問題ありませんが、ビジネス英語は今でも勉強が必要だと感じています。プレゼンテーションや交渉などで苦労することもありますが、英語力そのものよりも、本質を簡潔に伝える力が大事だと考えています。発音や流暢さよりも、相手に伝わることが重要で、実際に英語が得意でなくても本質を伝えられる人が活躍していると感じています。
MUIPは非常にフラットでダイバーシティに富んだ組織です。女性比率も半数程と高く、バックグラウンドも多様です。また裁量が大きく、他社を2社経験していますが、そこと比べても非常にフレキシブルな環境だと思います。男性中心でトップダウン色が強かった組織での経験もありましたが、MUIPは風通しが良く、自由度が高いと感じています。
仕事の性質上9時5時で終わらない場合も多い一方、自分の裁量で働きながら、やる気や自立心が求められる文化だと感じています。テクノロジーを通じて社会課題を解決するスタートアップに向き合う仕事はとても楽しいですし、キャピタリストは新しいことを知るのが好きな好奇心のある人に向いている仕事だと思います。ただ、この仕事はやろうと思えばいくらでもやれてしまうので、自分でワークライフバランスを取って働くことも大事だと考えています。
投資家として良いディールをリードし、実績を作りたいと考えています。また、投資先との協業を実現し、CVCキャピタリストとしての道を切り開きたいです。直近では自分のフラッグシップディールを作り、協業の実績も積みたいと思っています。
MUIPは、金融×テクノロジーという領域で、スタートアップと共に新しい価値を創造していくことに本気で取り組んでいる組織です。裁量が大きく、自由度も高い環境の中で、自分のスタイルを築きながら挑戦できるのが魅力だと思います。ダイバーシティが尊重されていて、性別やバックグラウンドに関係なく活躍できる環境が整っています。好奇心があり、新しいことにワクワクできる方、そして人としての成長を大切にしたい方には、きっとやりがいのある場所になると思います。一緒に、金融の未来を創っていきましょう。